アイスロード(Ice Road)
1月から3月までの冬季期間み走行できるグレートスレーブ湖上の氷の道です。
イエローナイフから6km離れたデタ村まで続きます。
ノースウエスト準州には、都市部へは車でアクセスしにくい陸の孤島のような集落が点在しています。その集落で生活する先住民たちは、冬にアイスロードができると、車でイエローナイフにやってきて、1年分の燃料や物資をまとめ買いしたり、家具や家電製品のような大きなものを購入したり、レストランで食事したりします。
また鉱山に1年分の燃料や重機を運ぶための産業用道路として重要な役割を果たしています。
アイスロードが閉鎖されるのは、気温が上がり、氷が解け始めると政府が道路を閉鎖するそうです。
アイスロードのルートは毎年ほぼ同じで、最初に特殊な重機で湖面の雪を取り除き、氷に穴をあけて厚さを測り、アイスロードとしての十分な厚さが確認できたところで、再び重機を走らせて除雪する。この作業を500メートルごとに繰り返し、氷の道路を広げ、そして延ばしていくそうです。
アイスロードは6車線分の道幅があります
氷の安全性には細心の注意が払われていて、運輸局から派遣されたアイスロード専門のスタッフが、常にコンディションを整え、安全性を確認しています。
安全性の確認は、氷の厚さを常に測定し、割れ目の修復のためにあえて氷に穴をあけて水を汲み上げて凍らすことで氷を補強したり、危険があれば通行できる車両の重さや速度を制限したりします。
重量オーバーやスピード違反は氷に大きなダメージを与えるので厳しく罰せられます。
所々、氷が見えている場所が有りました
アイスロード開通の条件とされる氷の厚さは60cmだそうです