ウブド(Ubud)
ウブド(Ubud)は、バリ島中部に位置する村で、バリ芸能・芸術の中心地です。ウブド周辺には、素朴な田園風景、渓谷、ライステラス(棚田)などの景勝地が点在し、世界中から多くの観光客が訪れる観光スポットでもあります。
クタからウブドは30km程あり、移動方法としてはタクシー、ホテルの送迎サービス、
・ タクシー : 約200,000ルピア(約1,600円)
・ クラクラバス : 80,000ルピア(約650円)
・ プラマ社のシャトルバス : 60,000ルピア(約480円)
調べた結果、プラマ社のシャトルバスが1番安かったので、利用することにしました。
プラマ社のシャトルバスは、バリ全土に路線をもち、便数も多く、観光客向けのシャトルバスです。利用方法は、主要リゾートエリアにある各社のオフィスで、事前に目的地までのチケットを購入します。座席が空いていれば、予約なしでも乗せてくれます。
前日、プラマ社のクタオフィスでチケットを購入する際、自分のホテル(Park Regis Kuta)を伝えたら、ウブドへ行く路線沿いにあるので、当日はホテルの前からバスに乗ることができました。バスはワゴン車で、中国人1人、韓国人1人、欧米人4人と自分だけでした。
ウブドのプラマ社では、バイクのレンタルをやっていたので、借りようと思ったらすべて貸出し中で、諦め、歩きながらホテルへ向かい、その途中どこかで借りることにしました。ウブド中心部だけならば、徒歩で観光できますが、ライステラスや田園風景、寺院などは広範囲に散らばっているので、移動するための足の確保が必要となります。移動手段としては、カーチャーター、タクシー、レンタカー・レンタルバイクなどがありますが、自分は安さと自由度からレンタルバイクを利用することにしました。
ハノマン通り(Jl.hanoman)
ウブドの歴史は、チャンプアン川の谷にある「グヌン・ルバ寺院」の建立から始まります。8世紀頃にジャワの高僧であるルシ・マルカンディアがこの地に立ち寄った際に、チャンプアン川の谷の美しさに大変感動し、この地に寺院を建てたそうです。その後、高僧の弟子数名が残り村を作ったのですが、弟子たちがこの場所が薬草の宝庫だということに気づき、バリ語で薬草を意味する「ウバド」と名づけたのが始まりだと言われています。
その後、オランダ統治下の1920年代、バリ島がオランダを通じて広くヨーロッパ諸国に紹介され、「最後の楽園」に憧憬を抱いた多くの芸術家がバリ島を訪れ、ウブドに居を構えました。ドイツ人画家で音楽家の「ヴァルター・シュピース」が代表的な存在です。
芸術家達が住み着き、欧米へのバリ文化の紹介者となり、またバリ人の芸術家との交流の結果、活発な文化活動が成立し、バリ・アートに新しい様式が生まれ、バリ・ルネッサンスといわれる時期になりました。
また、舞踊家たちはどのようにしたら欧米人観光客に伝統舞踊をアピールできるかを考え、どんどんアレンジを加えていきました。シュピースは舞踊家たちにも助言し、満月のケチャダンスなど次々と新しい芸術に進化させています。
以来、ウブドはバリ・アートの中心地として知られ、ウブドに魅せられた外国人と村人が協力しあって『バリの村』であり、『観光地』である今のウブドを造り出していきました。
この日はガルンガン(日本でいうお盆)だったので、島全体がありとあらゆる伝統的な装飾で彩られていました。