グヌン・カウィ・スバトゥ寺院(Pura Gunung Kawi Sebatu) -1-
グヌン・カウィ・スバトゥ寺院(Pura Gunung Kawi Sebatu)は、ウブドから北へ約15km、スバトゥ村にある寺院です。濃い緑の木々に囲まれた寺院の内部には、沢山のコイが泳ぐ池や、沐浴場、綺麗な水が沸く泉などがあり、大変静かで心落ち着く寺院です。 近くにティルタ・ウンプル寺院など有名な観光スポットが多くあるため、あまり観光客には知られておらず、普通の日はひっそりとして静かな穴場スポットでもあります。
この寺院にはインドラ神とマヤデナワ王にまつわる神話があります。
10世紀ごろのお話です。ワルマデワ王国のマヤデナワ王は暴君であり、無神論者でした。王の悪政に苦しむ民衆を哀れに思った神はインドラ神を地上に遣わし、マヤデナワ王を成敗しようとしました。 タンパクシリン村で行われたインドラ神との戦いに敗れたマヤデナワ王はこのスバトゥ村に逃げてきました。 王の姿におびえ、山に逃げ込んだ村人たちには、食料も水もありません。そんな村人たちを不憫に思った、ヒンドゥー3大神のひとりで、水をつかさどるヴィシュヌ神は、湧水を施しました。 マヤデナワ王は最後にインドラ神に敗れ、死んでしまうのですが、スバトゥ村の人々は、救世主であるヴィシュヌ神のために、祠を建てました。
それが、今のグヌン・カウィ・スバトゥ寺院の原点だといわれています。
まず入口で入場料15,000ルピア(約120円)を払います。また、中に入るにはサロン(腰布)とスレンダン(帯)が必要になります。
外境内の右手にある池
外境内の奥にある中境内
割れ門
中境内
奥境内