バリ舞踊(レゴン・トランス:パラダイス・ダンス) -4-
突然、2人の甘いムードはサテキア王子の登場により壊されてしまいます。
サテキア王子はシティ・スナリ姫が見知らぬ男といるのを目撃した途端怒りに燃え上がり、ビマニュウ王子に襲い掛かりますが、どうしても彼を倒すことが出来ません。そこで戦う事を一時中断しビマニュウ王子としばらく交渉を持ったところ、サテキア王子はビマニュウ王子が自分の親戚であることに気づきます。サテキア王子はビマニュウ王子にその事を秘密にし、争う事をやめます。
そしてサテキア王子はビマニュウ王子にスララヤ村へ行き、ガトットガチャ王子に助けを求めるように促します。ガトットガチャ王子ならシティ・スナリ姫への求婚のために、ドゥワラワティ王国へ付き添うことが出来るに違いないからです。
ビマニュウ王子は家来達と共にスララヤ村へ旅立ち、しばらくして夜が更けた頃あばら小屋を見つけ、そこで彼らは休息するのですが、その場所は魔女達が黒魔術を使うための墓場だったのです。
魔女カリカはビマニュウ王子と家来達が眠っているのをすぐに発見し、カリカの手下の魔女達が王子に魔法をかけようとしますが失敗に終わり、カリカ自身も王子を食らうことにしくじります。そこで、悪魔かつ死の神であるドゥルガに助けを求めます。
死の神ドゥルガ
カルカの話を聞いたドゥルガは逆にカリカを腹を立て、カリカを追放します。その後ドゥルガ自身もビマニュウ王子を食べようとしますが、王子の持つ魔力によってドゥルガの攻撃さえも無駄に終わるのです。
なすすべの無いドゥルガはビマニュウ王子が偉大なパンダワ家の一族であるという彼の訴えに耳を傾け、その訴えを証明するためにビマニュウ王子に踊る事を命じます。
王子の踊りを見たドゥルガは彼の話が真実である事を認め、和解のあかしとして王子にスララヤ村への道を教えるのでした。
この舞踊劇が終わると、約90分の公演も終わりです。最後は出演者が舞台に出そろって終わりの挨拶をします。