リトル・インディア(Little India) -2-
スリ・ヴィラマカリアマン寺院は、シヴァ神の妻で、「女神カーリー」が祀られている、リトル・インディアの中でも特に有名なヒンドゥー教寺院です。寺院のゴープラム(塔門)や屋根の上には、鮮やかなインド神話の神様たちの彫像がひしめきあっています。
寺院内には、女神カーリーやシヴァ神、ガネーシャなど多数の神像が祀られています。女神カーリーは、殺戮と破壊を象徴する女神様ですが、悪鬼を滅ぼすほどの圧倒的な強さが、障害の克服、勝利、成功など意味し、人々の信仰の対象となっています。
たくさんの神様が並ぶ下段中央でライオンに乗っているのは女神ドゥルガーです。外見は美しいけれど、手には武器を持ち守護神カーリーと同じく殺戮と破壊を象徴する女神です。神話では怒りによって黒くなったドゥルガーの額から残酷さや強さを凝縮した女神カーリーが生まれます。ドゥルガーはシヴァの妻であり、カーリーの分身でもあります。カーリー同様、圧倒的な強さが障害の克服、勝利、成功など意味し信仰の対象となっています。
寺院内は、入場・見学は無料となっていますが、靴をぬいで入ります。寺院内では、願い事のある信者が花や果物の供物を捧げ、上半身裸の僧侶がどらをたたき、信者のために祈る光景を見ることができます。