エラワンの祠
エラワン(エーラーワン)の祠は、グランドハイアット・エラワン・ホテル前にあるヒンドゥー教の神ブラフマ―を祀った祠です。タイで最大のパワースポットと呼ばれる場所であり、商売繁盛・恋愛成就・学業成就・病気平癒・家内安全から金運、人気など、どんな願い事も叶えてしまうと言われる祠です。2015年8月17日にバンコク連続テロ事件の現場でもあります。
エラワンの祠は、通常の寺院のようにお堂の中に仏像が祀られているわけではなく、敷地内の中心に黄金に輝く四面体の仏像が鎮座していて、その周りには黄金象の置物や、タイの民族舞踊を踊る女性達がいます。この仏像はブラフマーと呼ばれる神様で、ヒンドゥー教において三最高神の一人であり、世界の創造と破壊後の再創造を司る神と言われています。
事の始まりは1953年。グランドハイアット・エラワン・ホテルの建設工事が始まりましたが、当時事故が多発して工事がなかなか進みませんでした。占星術師にヒンドゥー教の神ブラフマーを祀る祠を設けるよう勧められたのでそうしたところ、ピタッと事故はなくなり。以降、工事が順調に進んだらしい。その後、「あそこに行けばご利益がある」、「あそこに行けば願い事が叶う」という噂が広がっていき、今ではタイ最強のパワースポットとなったと言われています。
ここで願い事が叶った人は、神様に踊りや音楽を奉納する習慣があるので、敷地内に舞踊団が待機をしています。毎年11月9日(エラワンホテルの竣工した日)は、記念のお祭りが盛大に行われます。なお、ここで寄進されたお金は、病院の医療設備の購入に当てられることになっています。