スプリット(クロアチア)
スプリットはカシテラ湾とスプリット海峡の間にある半島に位置するクロアチア第2の都市です。
アドリア海に面した港町の旧市街は、ローマ皇帝ディオクレティアヌスが建造した宮殿そのものが旧市街になったという珍しい背景を持った世界遺産登録もされている街です。
スプリットの歴史
今から約1700年前に、ローマ皇帝ディオクレティアヌス(245~316年頃)が晩年を静かに過ごすため宮殿を建設し、皇帝はここで6年を過ごしました。しかし皇帝の死後、ローマ帝国の衰退に伴いこの宮殿は数百年に渡って廃墟となります。ところが7世紀頃になると、異民族に追われた人々が置き去りにされていた宮殿内に住み始めます。残された石材などを再利用して自分たちの家を建てたのです。これが現在のスプリットの街の起源となりました。
宮殿の敷地は南北が約215m、東西に約180mの長方形。そして宮殿の周りを高さ20mの壁がぐるっと囲っており、宮殿内やその周辺には見所がぎっしりと詰まっています。ディオクレティアヌス宮殿への主な入り口は4つ。「銀の門(Srebrna vrata) 」、「鉄の門(Zeljezna vrata)」、「金の門(Zlanta vrata)」、「青銅の門(Mjedena vrata)」と呼ばれる門がそれぞれ、宮殿の東西南北に位置しています。
海岸を埋め立てて造られた宮殿前のプロムナード(リヴァ)
レストランやカフェが並んでいます
「青銅の門」の前
宮殿の南側にある「青銅の門(Mjedena vrata)」
門を抜けて正面には真っ直ぐペリスティルに続く通路があり、その両側は宝石店や土産物店が並んでいます。