ワット・アルン -2-
大仏塔
大仏塔の表面には無数の陶器の破片が埋め込まれ、煌びやかになっています。
ワット・アルンのシンボルである大仏塔は、創建時にあった高さ16mの仏塔をラーマ3世が5年がかりで改築したものです。大仏塔はヒンドゥー教の破壊の神であるシヴァが住む聖地カイラーサ山をかたどったものとされています。塔の上部には、3つの頭を持つエラワン(象神)の上に乗ったインドラ神の像やシヴァ神を示す印があり、タイ仏教とヒンドゥー教が融合した仏塔となっています。また、塔には小さな鐘が施されており、風に揺れ可憐な音色を響かせています。
大仏塔は階段がついていて上へと登って行くことができますが、かなり急なので下りるときは怖いです。
飾り付けられた無数の石像は、インドラ神とその乗り物である3つの頭をもつエラワン(象神)を筆頭に、ガルーダ、悪魔、猿など『ラーマキエン物語(タイの重要な古典文学であり民族叙事詩)』に登場するものです。
小仏塔
大仏塔と同じ造りになっている小仏塔も陶器片で飾られ、台座付近にキンリー(半人半鳥像)や、ガルーダ(神鳥)などの彫像を見ることができます。4基の小仏塔の中には、それぞれ仏陀の誕生、悟りを開いた仏陀、初めて法を説く仏陀、仏陀の入滅を表した仏像が納められています。