シベニクの聖ヤコブ大聖堂(Cathedral of St. James, Sibenik)
シベニクの旧市街にある、1431年~1555年にかけて建設された聖ヤコブ大聖堂です。
レンガや木の支柱を使わない石造り建築として世界一の規模を誇る教会で、世界遺産にも登録されています。
聖ヤコブ大聖堂の建築には、約120年もようし、その間、数多くの建築家が携わってきました。
ヴェネツィアのゴシック建築家によって建設が始まりましたが、平凡すぎると市民の不評をかったため、1441年に地元ダルマチア出身の建築家ユダイ・ダルマティナッツが設計を引き継ぎました。彼はゴシック様式からルネッサンス様式に大幅に変更し、人生の後半の30年をこの建築に費やしました。
ダルマティナッツの死後は弟子のニコラ・フランティナッツに引き継がれ、そして1555年にようやく完成しました。
大聖堂の彫刻を手掛けたユダイ・ダルマティナッツ像
予め石を削って組み立てる工法で造られた高いアーチ型の天井、礼拝堂の上部はドーム状になっています。
教会側面の扉は「楽園の入口」または「ライオンの扉」と呼ばれ、入口には、ライオン像の上にアダムとイヴの彫像があります。
アダム像
イヴ像
ライオン像(左側)
ライオン像(右側)