グヌン・カウィ(Gunung Kawi)
グヌン・カウィ(Gunung Kawi)は「古代詩の山」を意味し、ティルタ・ウンプル寺院の南にある、バリ最大の石窟遺跡です。岩山に彫られた11世紀の遺跡で、ワルマデワ王朝第6代アナック・ウンス王家の陵墓として造られたといわれていますが、実際に墓として使われたわけではなく、亡くなったかつての王とその妻たちの復活を願って造られた記念碑と考えられています。
また、グヌン・カウィは「パクリサン川流域のスバックの景観」として世界遺産にも登録されています。
まず、入口で入場料15,000ルピア(約120円)を払います。また、中に入るにはサロン(腰布)とスレンダン(帯)が必要になります。
入口をはいると周りは田園風景が広がり、遺跡へはライステラスの中を渓谷の底に向かって下りていく感じになります。
数百段にも及ぶ長い階段を下りていくので、行きは楽ですが、帰りは相当疲労します・・・。
下に到着すると、左右に分かれ、左に行くと「王妃の陵墓」、右に行くと「王の陵墓」という看板があり、左に行きました。
「王妃の陵墓」
パクリサン川の左側、山の岩肌に彫られた高さ7mのチャンディ(記念碑)。
4つのチャンディは、アナック・ウンス王の4人の妃を祀ったものだといわれています。
ひとつひとつのチャンディ(記念碑)は、岩をくりぬいて造られており、岩の表面を切り出し、あたかも1個の建造物のように仕上げられています。立体的な建物のように見せるその建造スタイルは、インドの影響が遠くバリ島まで及んでいたことを示しています。
奥へ進み、パクリサン川に架かる橋を渡ると「王の陵墓」があります。王の陵墓はアナック・ウンス王の父、ワルマデワ王朝第4代ダルマウダヤナ王を祀ったものといわれ、王妃の陵墓同様に5基のチャンディが並んでいます。また、王の陵墓の隣や周辺には寺院や修行庵があります。
王の陵墓も観たかったのですが、時間と体力がなかったので引き返しました。
「王妃の陵墓」の左側にあった穴。
穴の中で僧侶が瞑想を行っていたそうです。