アユタヤ遺跡(ワット・プラ・シー・サンペット) -1-
ワット・プラ・シー・サンペット(Wat Pra Sri Sanpet)は、アユタヤで最も有名な寺院で、バンコク王朝におけるワット・プラケオに相当するアユタヤ王朝の王室守護寺院です。トライローカナート王時代の1448年に建立され、以降はここで宮中儀式が執り行われてきました。寺院のシンボルは、東西に並ぶ3基の仏塔で、それぞれにトライローカナート王とその王子らの遺骨が納められていたと言われています。仏塔の東側に本堂が後に建立され、1500年には高さ16m、重さ171kgの純金に覆われた仏像が置かれていました。この仏像が寺院名にもなった「プラ・シーサンペット」といいます。1767年のビルマ軍による第2次アユタヤ侵攻で寺院そして仏像は跡形もなく破壊され、現在は3基の仏塔と柱だけが残っています。
拝観料は、50バーツ(約175円)です。
仏像は、頭部や右手が切り取られた状態で放置されています。これは、ビルマ軍が仏像の頭部には宝石が埋め込まれていると信じていたことや、右手が金で覆われていたことなどから、それらを切り取って自国に持ち帰ったと言われています。