破壊された仏像が敷地内のいたる所にあります。アユタヤ王朝は1765年から2年間、侵攻してきたビルマ軍と戦争になりました。ここで敗れて王朝は約400年の歴史に幕を降ろします。この際にこちらは徹底的な破壊を受け、それが今でも無惨な姿で残されています。胴体は周辺に散らばったものを集めて修復し、足りない部分は補うことで補修していますが、多くの仏像には頭がありません。
仏像は、頭部や右手が切り取られた状態で放置されています。これは、ビルマ軍が仏像の頭部には宝石が埋め込まれていると信じていたことや、右手が金で覆われていたことなどから、それらを切り取って自国に持ち帰ったと言われています。