ワット・パクナム -1-
ワット・パクナム(Wat Paknam)は、バンコク中心部から少し離れた「トンブリー地区」にある寺院です。「ワット・パクナム」の正式名称は「ワット・パクナム・パシーチャローン」で、日本語に訳すと「河口にある寺院」で、その名の通りチャオプラヤ川に注ぐ支流の河口に位置しています。アユタヤ時代に創建され、タイ国王ラーマ3世の時代(1788~1851年)に王室寺院に指定された、長い歴史をもつ由緒ある寺院です。2012年にタイ国王陛下と王妃殿下72歳誕生日のお祝いとして建てられた大仏塔が完成してから、中のガラスの塔と天井画の評判が広がり、新しい観光名所として日本人をはじめ外国人の注目を集めるようになった寺院です。また、ワット・パクナムは千葉県成田市に支院が建てられています。
白い大仏塔は、8年の歳月をかけて2012年に完成しました。バンコク様式やラーンナー様式など、タイ美術の粋を取り入れ、1辺の幅52m、高さ80mの建物となっています。塔の先端には、100キロの金で作られた宝珠がそびえています。
大仏塔の内部には合計で5つのフロアが存在し、1階はタイの芸術や文化遺産を展示してあり、2階は会議や寺院の行事、瞑想をする場所、3階は仏像などが展示された博物館、4階は金の仏像が安置されている場所となっていて、5階に仏舎利が奉安されている仏舎利奉安塔と仏伝図があります。
拝観料は無料で、開放時間は8:00~18:00になっています。
仏塔へは靴を脱いで上がります。服装は露出の少ない格好となっています。
ひんやりした大理石の階段を上ると2階の入口に到着です。
入口を入り左手に行くと警備員がいて、日本語で書かれたパンフレットをもらうことができます。
2階 タンクナーロム室(儀式行事、会議、瞑想をする場所)
3階 サンマクナーロム室(仏像などが展示された博物館)
4階 タンマクナーロム室(ルアンポーソッド師の金製仏像が安置されている場所)
ルアンポーソッド師は、1916~1956年に住職を務めた前僧正で、これまでにない新たな座禅・瞑想方法を説き、タイ国内において大きな影響力を与えた人物です。
仏舎利奉安塔塔を中心にドーム状になった天井画には、仏陀の生涯図が描かれています。
この天井画、素晴らしすぎるというか、神秘的というか、息をのむ美しさです。